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理事長就任について

長谷川一之

 このたび当ルール協会の理事長に選出されました。慎んでお受け致します。さっそくですが、以下の点について、しっかりと進めていきたいと考えております。

◆1 ルールの在り方
 ルールというものは、まず第一にその競技のレベル、選手のレベルを向上させるものであるべきである、ということ。第2に、分かりやすいということ。
 約40年前にこのルールによる大会が行われた当初、頭部への蹴り技がクリーンヒットした際、ポイントとなって勝負を大きく左右する。このことがフルコンタクト空手界では画期的なことでした。これが現在の実戦空手大会ルールのひとつの指針になっていたのだと、感じています。
 その第一回大会では、中段攻撃によるポイントが、上段によるものとほぼ同じくらいの割合でとられていたのです。ここで間違わないで欲しいのは、その時のポイントは、ほぼすべてノックアウトか、それに近い強烈な打撃で完全に相手のバランスを崩すかのどちらかであった、という点です。誰が見ても納得いく形での中段攻撃によるポイントです。当時は大会のほぼすべてが体重無差別ということもあり、現在のような多彩な動きより、技の威力に重点が置かれていた結果かもしれません。しかし時を経るにつれ、中段攻撃によるポイント認定が甘くなるにつれ、ともすれば「当たっただけ」でとれる、という認識が蔓延していったように感じます。必然的に中段攻撃における威力と正確性、タイミングが甘くなってしまった。同時に見ていて分かりにくいものになってしまったな、と感じました。新体制になり、審判長に就任した時にここを原点に戻すことを第一に考え、実行に移してきましたが、これは今も変わらず進めていきたいと考えています。

◆2 審判員のライセンスについて
 ライセンスカードを再発行します。全日本レベルでの主審を任せられる審判を「S級」全日本での副審、地区選抜大会においては主審も任せられる審判員を「A級」と定めます。
 地区選抜大会で副審を務められる審判員は「準A級」とし、これは選抜大会の責任審判が選出、発行できるものとし、協会からの発行は、A級以上とします。

◆3 他団体との相互協力について
 NPO法人空手道ポイント&ノックアウトルール協会は、社団法人日本国際空手協会(JIKA・代表は勇志会空手道主宰の松井宜治氏)と提携を結び、お互いの全日本大会に至る地方選抜大会の勝者、選抜指定入賞者を、お互いの全日本大会に出場した場合には、シード権と共に「TOPFIGHTER」ワッペン(ポイント&ノックアウトルール協会発行)、「BESTPLAYER」ワッペン(JIKA発行)を贈呈します。例えば、ポイント&ノックアウト関東選抜大会で入賞した選手は、日本国際空手協会主催の全日本選手権のシード権も獲得する、ということです。もちろん出場は自由です。逆も同じで日本国際空手協会の指定選抜大会を勝ち抜いた選手にはポイント&ノックアウト全日本大会のシード権を得る。というものです。
 お互いの組織は独立したものですから干渉することはありません。空手界の閉鎖的な部分を打開してゆきたい、との思いでもあります。


Posted in 協会からのお知らせ